ブラッドフロントリベリオン

ブラッドフロントシリーズ

40話:与えれなかった母性はどこへ消える?

マチル「はい、辞め辞め、、飯食って落ち着けお前らは」重苦しくなりかけた空気を断ち切るように、マチルが短く声をかけた。その一言で、アレクセイとユーリは視線を切り離し、隅で手を振るデニスの元へと無言で歩き出す。キャサリー「む、、私の一大事なのよ...
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39話:狂気の最中で映るは狂気の姿

月の港を眼下に望む宇宙船の内部には、先ほどまでの喧騒とは異なる、ひりつくような緊張感と噛み合わない言葉が飛び交っていた。キャサリー「じゃあぶっ潰しに行こう!アレクセイが強いからいけるいける!」キャサリーは、自分の置かれた窮地を脱するため、最...
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38話:どこまで行ったら宇宙飛行士と言える?

月の隠し港にあるマチルの宇宙船。その閉ざされた船内には、脱出の興奮も冷めやらぬまま、どこかちぐはぐで、妙に生活感のある空気が漂っていた。マチルは椅子の背もたれに深く体重を預け、やれやれといった様子で少年たちを振り返る。マチル「はぁ、、ったく...
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37話:力はより強い者にひれ伏す呪い

月都市の冷たい空気が、肌を刺す。新しい身分を手に入れたばかりの少年たちの前に広がっていたのは、月特有の歪んだ秩序だった。「きゃ、、辞めてください!」「ハジコ様の命令だ、、ついて来てもらおうか」「いやぁ!誰か!!」不意に響いた悲鳴。路地を曲が...
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36話:木を隠すなら森の中

カチッ………ピー……ピピッ身分偽装屋の薄暗い一室に、電子機器の無機質な作動音が響く。重厚なサーバーラックのような機械の隣で、一人の女性が、ホログラムディスプレイから視線を外さずに動かしていく。その前には、自分の存在がデータ上で書き換えられて...
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35話:裏側にあるものを見たとてそれも結局表

漆黒の静寂を切り裂き、アレクセイの乗る宇宙船が月の港に入る。 無機質なクレーターの合間にそびえ立つ月都市13号「アポロ」。その巨大なドームが、サーチライトを反射して鈍く光る。管制室と光通信がされる。正規の回線とは別に、秘匿された暗号化通信が...
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34話:少年XX

宇宙船の中、ドーム状の広場。窓の外には、遠ざかる地球の輪郭が青白く輝いている。しかし、その美しさを享受する余裕など、今の彼らには微塵もなかった。マチル「で?、、、お前らはこれからどうする?」マチルの問いかけに、アレクセイとユーリは配給された...
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33話:度願えばなんでも叶うなら

マチル「本当に良いんだね?」マチルの静かな確認に、二人の少年は重く、しかし揺るぎない頷きを返した。ユーリ「はい、お願いします、、、セロニカは綺麗なままで良いので」カプセルの中に横たわる少女の顔には、マチルによって死化粧が施されていた。血流が...
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32話:受け入れた訳ではない。

医務室の重い自動ドアが左右に開く。無機質な殺菌灯の青白い光が、静まり返った室内を冷たく照らしていた。アレクセイ「ユーリ、、、、、」絞り出すような声に、ベッドの上で背を向けていた少年が、わずかに肩を揺らした。ユーリは膝の上に置いたスケッチブッ...
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31話:受け入れるのは何年後か

「で?、、、どうするんですか?コイツら」「るっさいな良いだろ別に、それともなんだ?子供が死んで良いってのか?」「いえ、、そうは言ってませんけど、、犯人の可能性があるんですよ?」「ないよ」低く、どこか投げやりな女の声と、それに食い下がる男の声...
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