宇宙船内、薄暗い指令室のモニター前で、デニスは腕を組み、表示されたコロニーの俯瞰図を睨みつけた。
デニス
「ふぅむ、、、どうすべきか、、、」
ジェット
「何があったんですか?」
ジェットが背後から歩み寄り、ノイズの走る通信ログを覗き込んだ。
デニス
「電波妨害が行われているんだ、、だがその電波が妨害されているとこが一箇所だからそこに何かある事は確定なんだ、アレクセイには通信はつながったが、マチル団長とユーリには繋がらん、、どうすべきか、、、」
デニスは画面上の特定区間を指差し、何度も拡大と縮小を繰り返した。
ラジェシュ
「そのまま探索に行くのは?」
ラジェシュがシートに深く腰掛けたまま、計器パネルを叩いて問いかける。
オンバス
「ダメだ、不確実性の高い作戦行動による英雄性などプロパガンダに過ぎん」
オンバスは手元のホログラムの資料をめくり、顔を上げずに断じた。
ラジェシュ
「へーへー」
ラジェシュは両手を頭の後ろで組み、天井を仰いだ。
カナス
「リグマシーナギアを使い探索はどうなんですか?」
カナスがコンソールから身を乗り出し、デニスの方を向いた。
デニス
「だが電波妨害されている、目視による探索だぞ?宇宙空間と違ってここはコロニー内部だ、空の中心を飛ぶほど平衡不覚になる」
デニスは空中で円を描くように手を動かし、コロニー特有の視覚的感覚を指し示した。
オンバス
「電磁バイク部隊4人、リグマシーナギアを一機で探索にしよう。それ以上出た場合、信号消失時の探索が大変になる」
オンバスは腕のホログラムを閉じ、メンバーの顔を順に見回した。
カナス
「ですが月では宇宙用でも大丈夫でしたけど、コロニー内部では武装として重すぎる、換装する時間として2時間は要りますよ」
カナスはモニターにパーツの重量比率を並べ、数値を指でなぞった。
ジェット
「新型を使うのはどうでしょう、アレならフレーム自体は軽量なので問題はない筈です」
ジェットが機体格納庫へ通じる扉を指さし、デニスに提案した。
デニス
「よし、それでいこう!オンバス、ラジェシュ、シェルフ、カナスがバイク隊、ジェットが新型をやれ!良いな!」
デニスは机を叩いて立ち上がった。
オンバス
「おっしゃ!!!!!!行くぞ!!!!! 」
オンバスは両拳を握り、椅子を蹴るようにして立ち上がった。その声が室内の金属壁に反響した。
カナス、ジェット
「う、、、、、、うるさい、、、、」
二人は同時に耳を塞ぎ、顔をしかめた。
ラジェシュ
「この人はさっきまでの空気保てないのかよ」
ラジェシュは肩をすくめ、オンバスの背中を追って部屋を出た。
