キィン!
リブラの耳が震え、彼女は弾かれたように周囲を見渡した。
リブラ
「ぬお!?こっちからやばいの来るから隠れるのだ!」
リブラはユーリとマチルの腕を掴み、路地の角にある大型コンテナの影へと引きずり込んだ。
前方から、黒いスーツとサングラスを身につけた男たちが無機質な足音を立てて現れる。
ユーリ
「、、、、なんなんだ、、、アイツら」
ユーリはコンテナの隙間から、男たちの胸元で明滅するデバイスを凝視した。
マチル
「、、、、、、、、さぁ、、、、分からん」
マチルは腰のホルスターに手をかけ、親指で安全装置を外した。
ピピッ。
「む、、、こちらからゼンシア波の反応が、、」
スーツの男たちが足を止め、リブラたちが潜むコンテナの方角へ一斉に顔を向けた。
リブラ
「ぬおおお!!????逃げるのです!!!」
リブラはコンテナを蹴って通りへ飛び出し、反対側へと走り出した。
「居たぞ!!!追え!!!」
男たちが一斉に駆け出す。
ユーリ
「今君が叫ばなかったらバレなかったんじゃないの!?」
ユーリはリブラの背中を追い、アスファルトを蹴った。
リブラ
「なぬ!?、す、、、すまんのです!」
マチル
「まぁ、、、いいや逃げるぞ、、、リブラ、、走れるか」
マチルは二人の後方を走りながら、背後の距離を確認した。
リブラ
「走れます!」
リブラの足取りは、時折地面を滑るように加速した。
「ポイントHにて対象を発見!現在追跡中リグマシーナギアをポイントAへ」
男たちが胸元のマイクに向かって声を飛ばす。
ユーリ
「なんなの!?あの人たち!」
ユーリは肩越しに振り返った。男たちの足の運びは人間離れした速度で地面を叩いている。
リブラ
「アドナンスクライシスです!」
マチル
「ふぅむ、、、どうしたもんかなぁ、、、、」
マチルは走りながら前方の角を確認し、足を止めて急旋回した。
ユーリ
「アイツら足速くないですか!」
リブラ
「人体改造を施してるから早いのです!やばい奴らなのです!」
マチル
「はぁ、、仕方ない、、、、」
マチルは足を止め、両手で銃を構えた。追ってくる先頭の男の胸部へ銃口を固定する。
パン、パン、パン、パン!!
四火花のあと、弾丸が男のシャツを弾いた。男は衝撃で一瞬のけぞったが、止まらずに距離を詰めてくる。
マチル
「、、、、、ん、、、、、内側に防弾ベストか?、、、全弾命中したんだが?」
マチルは眉間に皺を寄せ、次弾を装填した。
ユーリ
「いきなり発砲ですか!」
マチル
「発砲前に宣言する理由は、法的根拠の為だ、言う理由はない」
マチルは冷淡に言い放ち、再び銃口を上げた。
ドオオオオオオン!!!!!!!!!!
その瞬間、背後の湖から水柱が上がり、巨大な金属の塊が浮上した。全身を濡らしたリグマシーナギアが、遊歩道にその巨躯をのせる。
リブラ
「ひえええええ!!!?これは、、大ピンチです!!!」
リブラは頬を紅潮させ、両手を広げて迫る機体を見上げた。
ユーリ
「この子楽しそうだな!!???」
ユーリはリブラの横顔を二度見し、そのまま彼女の襟首を掴んで駆け出した。
