白いリグマシーナギアのコックピット内、ジェットは操作レバーを握り直し、モニターの数値を確認した。
ジェット
「チッ、、、位置の調整が、、、」
機体は水面を滑るように駆け、後方に白い飛沫を上げる。
シュゥウウン!
推進剤の噴射音が響き、機体は旋回した。
ジェット
「どこだ、、何処にいる、、マチル団長、、、」
ダァン!ドォン!バァン!
遊歩道を走るスーツの男たちが持つ計器が、次々と火花を散らして爆発した。
ピピピッ。
カナス
「!?、、、至る所で爆発です、、、一体何が!」
カナスの通信が電磁バイクのエンジン音と共に響く。
オンバス
「全員!これから電磁妨害帯に入る!信号弾の見落としは隊規違反だと思え!!」
オンバスはバイクのアクセルを回し、先頭に立って加速した。
ラジェシュ
「了解、話通り西地区から行きます」
ラジェシュの機体が分岐路を西へと折れる。
シェルフ
「南地区行きます」
ジェット
「リグマシーナギアを発見!戦闘に入ります!」
ジェットはモニターの照準を前方の機体へ固定した。
カナス
「北地区行きます!」
オンバス
「了解!解散!」
バイク隊が四方へ散り、各地区の路地へと消えていく。
ダアアアン!!
ジェットの機体モニターに砂嵐が混じった。
ジェット
「電磁ジャック?、、、なるほど、映像の妨害?、、ん?、、これはうちのジャミング弾か、、」
ジェットはキーボードを叩き、モニターの解析アルゴリズムを書き換える。
機体は加速し、目の前の敵機に向かって腕部を叩きつけた。金属の衝突音が響く。
ジェット
「所属は?、、、ふめい?、、、、登録はなし、、ここのコロニーのリグマシーナギアじゃないのか?」
ジェットはセンサーを最大出力にし、敵機の装甲をスキャンした。
ーーー
ユーリ
「こっちか」
ユーリは路地を曲がり、足を止めた。
スーツの男
「待て!!」
パンパン!
背後から放たれた銃弾が、壁のレンガを弾いた。
マチル
「ほぉ、、よく分かったな?」
マチルは走りながらユーリの横顔を盗み見た。
リブラ
「ゼンシアを感じているのです!」
リブラは両手で耳を塞ぎながら叫んだ。
ユーリ
「ただの勘でしょ、、偶然だよ、、偶然」
ユーリは立ち止まらずに次の角を曲がる。
リブラ
「ぬぉぉおおお頭がががががが!?向かうほどにぃぃ!!?どこへ向かってるにです!?」
リブラは顔を歪め、地面に手をつきそうになりながら走る。
ユーリ
「知らない、、多分、、、でも、、アレクセイのとこ、、、」
ユーリは前方の広場を見据えた。
マチル
「、、、、、、、オカルト、、か?、、ふぅむ、、、ゼンシアって話は聞いた事がないが、、、、名前の誤謬か?」
マチルは銃を構え直し、ユーリが指し示す方向へと視線を走らせた。
