100話:少しでも生活したら感情移入してもいいんじゃないでしょうか?

ジェット

「な!?、、ぐ、、、なんだコイツ!?」

ジェットの機体は、掴みかかってきた敵機によって水面へ叩きつけられ、氷の上を滑るように投げ飛ばされた。

ガガガガガ!!!

機体外装が遊歩道の縁に接触し、火花を散らす。ジェットは操縦桿を引き込み、逆噴射をかけながら機体の姿勢を制御した。

ジェット

「チッ、、、俺はパイロットじゃないんだよなぁ、、やっぱ、、、」

ピピピピッ。

コンソールに赤い警告灯が灯る。

ジェット

「チッ!、、、なんで見えてない筈、、なのに」

ジャミング下にあるはずの敵機が、正確に銃口をこちらへ向け、火を噴いた。

ジェット

「どういう事だ!?」

ジェットはモニターのノイズを払い除けようとパネルを叩いた。

ーーー

ユーリ

「、、、あ、、、アレクセイ!」

ユーリは路地から広場へ飛び出し、ベンチに腰掛けていたアレクセイの姿を捉えた。

アレクセイ

「ん?、、、ユーニャ!どうしたの?」

アレクセイは持っていた飲み物のカップを膝に置き、ユーリを見上げた。

ユーリ

「今それどころじゃないんだよ!」

マチル

「デニスから連絡は来てないのか?」

マチルは足を止め、アレクセイの隣に立つセナへ問いかけた。

セナ

「ここから動くなって言われたから待ってるんです」

セナは腕のデバイスを指差し、通信ログを示した。

マチル

「ほぉ」

リブラ

「あびゃ!!!???????????」

アレクセイと目が合った瞬間、リブラは白目を剥き、そのまま後ろに倒れ込んだ。

アレクセイ

「、、、、、、、、、、、、、、、、、えぇ、、、、、、、」

アレクセイは倒れたリブラを指差したまま、固まった。

ーーー

水上にて

ジェット

「チッ、、、数も増えてる?、、ここの軍警は何してるんだ?、、、グルはありえない、、、ふぅむ、、、」

水門の影から新たに二機のリグマシーナギアが現れる。

ガァン!ガガン!!

連続した衝撃が白い機体を襲い、内部フレームが軋む音を立てた。

ジェット

「くそ、、やっぱ俺は戦闘員じゃねぇよ!」

敵機が至近距離まで踏み込み、バズーカの砲身を胸部に押し付けた。

ボブン!

砲弾の爆発が機体を真っ向から捉える。白い機体は吹き飛び、遊歩道の石壁に背中から激突した。衝撃でコックピット内にエアバッグが展開され、ジェットの視界が塞がれる。

ユーリ

「アレは!!、、、新型の!?」

ユーリは広場の端から、煙を上げる機体を見つけた。

マチル

「うちのか!」

マチルは目を細め、大破した機体の形状を確認した。

ユーリは石壁を駆け下り、動かないリグマシーナギアのハッチに取り付いた。

手動レバーを回し、歪んだ扉を力任せに開く。

ユーリ

「ジェットさん!?」

ユーリは中へ身を乗り出し、エアバッグに埋もれたジェットの肩を掴んだ。

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