ピピッ
電子的なガイド音が、無機質な廊下に響いた。
オンバスは手元のホログラムをちらりと見やり、迷いのない足取りで曲がり角を抜ける。
オンバス
「こっちか」
その背中を追うアレクセイたちの視界の先、廊下の奥から武装した影が飛び出してきた。
ハジコの兵
「貴様何者だ!」
誰何の声が上がる。だが、オンバスの動きに淀みはなかった。
オンバス
「殺しは無しだったな」
彼は指輪サイズの極小テーザーガンを即座に放ち、電流で硬直した兵士の懐へ肉薄した。
崩れ落ちる男の足を、手慣れた動作で抜き放った銃が正確に撃ち抜く。
オンバス
「1人、、あと4人か、、、」
敵の総数を瞬時に算出し、オンバスは天井のライトを狙撃して視界を奪った。
闇に包まれた廊下に、小型の強力なライトの閃光が「カチッ」という音と共に連続して爆ぜる。
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ。
網膜を灼く光に目を押さえた4人の兵士たちへ、正確無比な弾丸が次々と送り込まれた。
オンバス
「大腿動脈を撃ち抜いた。適切な処理をすれば生きれる。兵士ならやって見せろ」
冷徹な勧告を背に、オンバスは血の海に沈む兵士たちを振り返ることもなく前進していく。
物陰に潜んでいた三人は、その凄惨なプロの手際に息を呑んだ。
ユーリ
「、、、、、殺さずに、、、、、」
ユーリが震える声で呟くが、横にいたキャサリーは憤りを露わにする。
キャサリー
「なんでよ!こんな奴ら殺しちゃえば良いじゃ無い!クズなんだから」
アレクセイ
「救援隊が来た時に救助させる為じゃない?」
アレクセイは冷静に状況を分析し、頭をひねる。
ユーリ
「そんな事より先進んじゃってる!、、行かなきゃ」
先行するオンバスの足音が遠のく。ユーリに促され、三人は駆け出した。
キャサリーは通り過ぎる際、倒れ伏した兵士の顔を忌々しげに一蹴する。
キャサリー
「ふん!」
アレクセイ
「、、、、、、、でも、、なんでこんな装備を、、賊って話じゃなかったのか?、、これじゃマチル団って、、、」
オンバスが使った装備や制圧の練度…
ユーリ
「あとあと、僕らが先に裏帳簿手に入れなきゃなんだよ!」
ユーリは焦燥を募らせ、3人は闇の奥へと突き進んだ。
