マチルがホログラムの地図上に、赤い光の線を一本引いた。
マチル
「作戦を説明しよう。これから私たちはここのルートを通りここの領主ハジコ・ルイの裏帳簿を手に入れる」
キャサリー
「裏帳簿?」
キャサリーが光る地図を覗き込む。
ユーリ
「、、、、、、、、、、、、、どうせ人身売買でしょう」
ユーリは腕を組み、冷めた視線をホログラムへ向けた。
マチル
「中身について知る必要はない」
マチルはユーリを遮るように手を動かし、目標地点を強調させた。
キャサリー
「、、、ぇ、、、、いや、、ちょっと待ってよ、、自治権があるっていっても国家なんだからそんな事は」
マチル
「、、、、、所詮動かすのは人だからな」
マチルは作業を続けながら短く答える。
アレクセイ
「くっつくなよ、、キャサリー」
アレクセイが自分の胸元に顔を寄せるキャサリーの肩を軽く押し返した。
キャサリー
「う、、、うるさい、、、」
キャサリーはアレクセイの言葉を無視し、しがみつくようにその胸に顔を埋めた。
ユーリ
(、、、、、、、チッ、、、、、、、)
ユーリが二人から目を逸らし、壁の計器に視線を移す。
アレクセイはキャサリーを避けるように少し身を捩りながら、マチルに問いかけた。
アレクセイ
「、、、、、、、、、、、、裏帳簿見つけてどうするんです?」
マチル
「軍警に突き出す、で私らはその混乱の中トンズラって訳さ」
ユーリ
「義賊行為に酔ってるだけじゃないですか」
アレクセイ
「ここの軍警は腐ってますよ?」
マチル
「アレは軍警じゃないよ、軍服を着てるがあれは私兵だ、元々の軍警達を左遷させてったんだろうな」
マチルはコンソールから手を離し、椅子に深く腰掛けた。
アレクセイ
「、、、、、、、、、、、何でそんな事出来るんですか」
マチルは天井を仰ぎ、細く息を吐き出した。
マチル
「特権制だから、人の上に人を立たせた末路さ」
アレクセイ
「、、、、、、、それは答えには、、、」
マチル
「なるのさ、、、アレクセイとユーリ、キャサリーに関してはここで待っていればいい私らでやるからな」
マチルは立ち上がり、端末をポケットに滑り込ませて食堂の出口へと歩き出した。
